有松を通る旧東海道には、江戸時代の建造物がしっかり残っています。
長野県の妻籠・馬籠にも似た古い街並みが、東海道の宿場でもないのに、どうして?と思うことが
時々ありました。そう思いながら有松を訪問する機会がなかなかなくて、今回やっとその機会に恵
まれました。2泊3日の滞在で、地元の方から貴重なお話が聞けたので、聞き違いなどあって間違
いもあるかと思いますが、ここに記録しておきます。
もちろん、伝統芸能の有松絞りも楽しみました。 (24/11/6,7,8 訪問) |
貴重なお話1 |
江戸時代初期、東海道が整備されたとき、池鯉鮒宿と鳴海宿との間の有松は、人が住まない |
程荒れていて、落武者が強盗をはたらく等危険な土地でした。そこで幕府は中間点である有松 |
に税金は取らないので移り住むように、人々に勧めました。ところが有松はお米が取れない土 |
質で人々は生活ができません。そんなとき薩摩藩の兵士が豆絞りの手拭いを使っているのに目 |
をつけ、これを産業にしようとしたのが、有松絞りのルーツだそうです。 |
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貴重なお話2 |
第二次世界大戦のとき、名古屋は名古屋城が焼け落ちる程、激しい空襲を受けました。しかし、 |
有松は空襲を受けませんでした。その理由は、有松の近くに米軍の捕虜収容所があったからだ |
そうです。有松からほんの少し離れた場所には爆弾が投下され、また鳴海は激しい爆撃を受け |
たそうです。有松に貴重な街並みが残っているのはそういった事情があるからだと知りました。 |
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国道1号線に向かって登りながら振り返って |
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『止まれ』の向こうに国道1号線 |
有松絞りを絞開館で体験しました。絞り体験ができるのは、7箇所あると聞きましたが、
絞開館は、1人でも参加できるのでここに決めました。
テーブルセンター等他にも色々あったのですが、私はTシャツ(送料など込みで5千円)
を選びました。先生に個人指導していただいて約2時間。白のTシャツに3種の絞りを
ほどこして作業が終わりました。染め上げは自分でするのではなくて、専門の方にやっ
ていただき、後日郵送していただきました。届いたTシャツの括り糸を切って、模様が
出てきたときは、本当に感動しました。因みに染め上げの色は、4種ありました。 |
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円の周囲:縫い絞り 円の中心に向かって:巻上げ絞り |
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木目絞り |
今回の有松訪問で『MADO』で2泊しました。
何よりよかったことは、立地です。東海道を散策して疲れたら宿に戻って一服し、
また散策に出かけられたことが、脚に問題がある身にはとても良かったです。 |
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