見て歩く日本の城と史跡ー愛知県犬山市(1)

現存する日本最古の様式の天守を持つ犬山城(白帝城)(大字犬山字北古券65-2)

犬山城は、木曽川沿いの丘にあり、木曽川の対岸から見ると、とても美しいお城です。
犬山城は、天文6年(1537)、織田信長の叔父である織田信康によって創建された、
現存する 日本最古の木造天守閣を持つお城です。
天守2階までは信康時代に造られたもので、江戸時代になって天守には唐破風出窓が増築されました。
戦国時代はカンナがなかったので長斧が使われている、
また天守の石垣は地震で崩れかけたので積みなおした等、
犬山城を管理しておられる方から興味深いお話を聞かせていただきました。

江戸時代に尾張藩の付家老成瀬隼人正が入城し、明治まで成瀬氏の居城となりました。
明治になっても成瀬氏の個人の持ち物であったお蔭で、天守閣が解体されることなく
今日に至りましたが、現在は犬山市が所有しています。 


天守閣に登っていく途中に空堀の跡とおぼしき窪みがありました。  (14/ 3/20 訪問)

空堀跡でしょうか?

(現地案内板より)

天守全容

増築部分
積みなおした石垣

大杉様

地下室と呼ばれる1階部分。カンナがなかった時代のものと分かります。

2階へ

戦国時代の建築である2階

左: この鬼瓦は、天文6年(1537)犬山城築城当時に使用した瓦で、
慶長年間城の修復のときに取り換えられたものである。
右: この鯱瓦は、今回(昭和36年から40年3月)解体時に取り換えたものである。

犬山城天守には桃が乗っています。桃といっても桃の形をした瓦=桃瓦です。全部で8個あります。
場所は南東隅の付櫓に二つ、南側の唐破風に二つ、西北隅の付櫓に二つ、北側の唐破風に二つ、の合計八つです。
犬山城を楽しむためのウェブサイトより

手斧の跡が残る3階の柱

アップで見ると柱に手斧の跡があります。

長良川の河口堰
天守の唐破風出窓から見る景色

長良川の対岸から見る犬山城



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