見て歩く日本の城と史跡ー北海道函館市(2−1)

箱館戦争で戦死した土方歳三等の霊を祀る碧血碑(谷地頭町1)

函館山から車で下山する途中に『碧血碑』がありました。
旧幕府軍を賊軍とし、その埋葬を禁じた新政府ではありましたが、
柳川熊吉とその配下、心ある函館市民の協力で、埋葬ができたとのことです。
『碧血』の意味は、案内板を読んで知りました。
この日、アジサイがとてもきれいでした。        (21/ 7/27 訪問)

(現地案内板より)


大鳥圭介による書

函館総攻撃の後、五稜郭は開城しました。
函館の町にも、五稜郭にも死体の山。700体くらいあったそうです。
新政府は、賊軍の遺体を葬ることを禁止したのですが、新政府の意向に反して
それら遺体を葬ったのが、柳川熊吉です。

南部藩箱館陣屋跡(元町18)

南部藩陣屋跡は、南部坂に沿って、増築に従い2段になっていたのでは?と思いました。
函館市の夜景を見るためには、函館山に車で上ることは禁じられており、
ロープウェイに乗らなくてはなりません。
そのためのロープウェイ駅駐車場になっているところも、南部藩陣屋だったのでしょう。

それにしても南部藩は、室蘭にも、長万部にも、森町にも蝦夷地警備のための陣屋を建設し、
現代のような暖房がない極寒の地に人員も派遣し、さぞたいへんだったろうと察します。
                              (21/ 7/26 訪問)

(現地案内板より)

地図上の『南部藩陣屋跡』の案内は、案内板のある場所という意味だと思います。

かつての南部藩陣屋跡
現在は、観光駐車場になっています。


南部坂
石垣の上が観光駐車場
『史跡 南部藩陣屋旧址』

当時の石垣と思われます。



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