見て歩く日本の城と史跡ー神奈川県厚木市(1)

烏山藩厚木役所跡(厚木町3−8)

相模原は台地で、水がなく畑や水田などに適さない土地が多いです。
しかし、江戸時代に新田開発がなされたとのこと。
それに関連して調べるうちに、相模原市、厚木市などは、旗本の所領地だったり
天領だったり、遠い藩の飛び地だったりといろいろだったと分かってきました。
その中で、栃木県の烏山藩が江戸後期に厚木や相模原近隣の土地の一部を所領して
厚木に役所を持ち、領内支配をしていたとの情報を得て、その役所跡を見に行きました。
気をつけなければ見過ごしそうな場所ですが、役所跡の碑は、しっかり立っていました。
 
                                  (19/04/05 訪問)

    史跡     烏山藩厚木役所跡
 この地は享保13年(1728)下野国烏山城主大久保常春の所領となるにおよび相州支配の
ため厚木役所が置かれ以来明治維新まで140年にわたり領内支配をはじめ厚木村の経済文
化に関する行政が行われ宿場商家町の発展に大きな役割を果たしてきたのである。
 明治維新後ここには郷学校成思館、愛甲郡役所、厚木税務署、厚木小学校などの建物が置
かれ昭和30年2月1日厚木市制施行により厚木市役所となった昭和16年庁舎移転までの約
250年間行政機関の所在地となった由緒あるところである。
 ここを厚木史跡と指定するに際しその大略を記して後世に伝えるものである。
昭和52年7月1日                 厚木市長     石井忠重
(現地の石碑より)




『関東大震災の被害を悼む碑』が並んでいます。

厚木役所は、相模川のほとりにありました。
説明板などはありませんが、厚木神社のある場所は、かつての厚木役所の敷地ではなかったか?と思いました。




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