見て歩く日本の城と史跡ー奈良県高市郡(1)

吉野杉を守るために豊臣秀吉がテコ入れしたという説もある高取城(北部分)(高取町高取)

高取城へ登城するには、三つの道があります。その一つ二の門へは、大手門から下ってみました。
こちらもかなり急な道で、一端下ってから又大手門まで戻るのは、かなりキツクて当時の難渋しました。

本丸で出会ったカップルが、「国見櫓まで行った方が良いとサイトにあったけれど雨が降ってきたので止めます。」
と話していましたが、雨に濡れながらも行った国見櫓からの景色は、とても良かったです。
(18/ 9/13 訪問)
標高 583.6m 比高 390m
諸説あり
(現地案内板より 以下も同じです。)



宇陀門跡(振り返って)

松ノ門跡(振り返って)

 
 
 
 
矢場門跡(振り返って)

   
 

史跡高取城跡 大手見地登城案内
この場所には、高取城の「国見櫓」がありました。
国見櫓は城内の北西に張り出した場所あたり、まさに国見をするのにふさわしい場所です。
ここからは奈良盆地はもとより、気象条件がよければ大阪平野の奥に兵庫県六甲山や滋賀
県比叡山まで望むことができます。
また、高取城下町の土佐街道から陽を受けて光る国見櫓台の石垣が白い点として確認でき
ますので、帰り道に探してみてください。本丸まで残りわずかです。
足元にお気をつけて登ってください。
                    ここから本丸まで763m
                         壺阪山駅まで4,264m

 ここは城郭の一つ国見の築かれていた所で、名の如く大和の国を一望できます。
眼下には大和三山や青垣の山々が連なり天候が良ければ、六甲山や大阪市内のビル群・
比叡山も見渡せる『まぼろば眺望スポット百選』の絶景の場所となっています。
高取町・高取町観光協会     


史跡高取城跡 大手見地登城案内
この場所には、高取城の「二の門」がありました。
「二の門」は、三つある城内への入口のひとつです。
門の前には山城では珍しい水堀(池)があり、堀の両端を堤にて堰き止めています。また、
「二の門」へは、この西側の堤の上に架けられた、欄干の付いた橋を渡っていました。
この水堀は大阪湾に注ぐ大和川の支流「高取川」の源流です。
また、大手道と明日香柏森への分岐点には飛鳥時代の石造物である猿石が置かれてい
ます。ここから本丸まで高低差が約110mあり、「日本一の山城」にふさわしい、ほかには
ない規模の城であったことを物語っています。
                   ここから本丸まで872m
                        壺阪山駅まで3,901m


 高取市指定文化財
     猿 石 (さるいし)
 高取城二の門外に所在し城下町に下る大手筋と明日香村柏森へ下る道筋の分岐点に位
置する。花崗岩製で高さ85cm幅75cmを測る。目と鼻は円形で顔面は丸く平坦である。
口元の両端をあげ耳は顔側面の全体にとる。手は右手をややあげている。陽物らしい表現
もみられる。背中にも表現がみられるが明確ではない。飛鳥の「猿石」と同様に現在の明日
香平田から掘り出された高取城築城際に石垣材として運ぶ途中にこの箇所に置かれたよう
である。飛鳥時代の制作と考えられている。猿石がのせられている台石は古墳の石材の可
能性がある。                       高取市教育委員会

山城では珍しい水堀(池)



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