見て歩く日本の城と史跡ー新潟県妙高市(3)

高田藩から常時出向していた関川の関所(大字関川272

 妙高市をドライブ中、『関川の関所 道の歴史館』の案内幟を何度も見て、興味を惹かれ行ってみました。
思いがけず、関所が立派に復元されていて、寄ってみてよかったと思いました。建物が復元されているだけ
でなく、『道の歴史館』もとても充実していました。

 チケット(通行手形)売り場の方が、いろいろ教えて下さいました。関所のすぐ近くに外様大名である加賀藩
が経営していた本陣があって、それを見張るために譜代大名である高田藩から2名出向して来ていた、とか
ここが関所にになったのは江戸時代だけれど、上杉謙信の頃から、口留番所のようなものがあった等・・。
 後になって、もう少し進めば次の上原宿まで行けたと知り、残念に思いました。
                                     (23/ 7/21 訪問)

関川の関所は、長野県と新潟県の県境である関川を越えて、妙高市に入った所にあります。

まず、道の歴史館で知識を得て、その後『関所』に移動しました。

(現地案内板より 以下も同じです。)


関川に架かる『一ノ橋』



左側の欄干に『いちのはし』

現在の一ノ橋は、平成9年の建設です。当時を偲ばせる意匠の者ですが、新たに造った橋になります。(妙高市文化振興係)

右側には『長寿橋』

(『いちのはし』の真ん中にある案内板より)

新潟県に向かって 長野県に向かって


「姥坂」の途中から、右手の杉林の中に入っていく道が「犬くぐり道」です。入口部分は河川敷に降りていく新しい道と
合流していますが、その先は、スギ林の中を抜ける「けものみち」になっています。     (妙高市文化振興係)



この石垣は、道路改良に伴って、新たに設置されたもの。
平成9年の歴史観建設に合わせたものかもしれません。

           (妙高市文化振興係)



通行手形をゲットするには、1名につき500円が必要!

事前の発掘調査では、関所の遺構は特定されませんでした。そのため、建物は発掘調査の結果ではなく
江戸時代の絵図を基に復元されています。関所があったと推測される場所は現状保存されており、その
後ろの敷地に建物が復元されています。              (妙高市文化振興係)

榊原家の家紋があります。





長野県方向に向かう北国街道


加賀藩本陣大石家の庭園(大字関川261)

 加賀藩本陣の庭園が残っていると、ネットで見たのですが、関川の関所で「すぐ近くですよ。」と
紹介していただき、歩いて見にいきました。現代的なお家にある奥の方が、その庭園のようだった
ので進んで行く途中、そのお家の表札を見ると『大石』とあったので、末裔の方が今も住んでおら
れるんだと知りました。お庭は、水が濁ってはいましたが、とても見事だと思いました。
 これだけのものを維持管理するのは、さぞ大変だろうと思い、感謝の気持ちを持って、見させて
頂きました。                           (23/ 7/21 訪問) 









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