見て歩く日本の城と史跡ー沖縄県南城市(3)

築城年代や歴代の城主が定かではない玉城城跡(玉城門原玉城444)

 知念城が街道より低い場所にあったので、玉城城の高さには
驚きました。伝説以外、詳しい情報がないとのことですが、美しい
海が望めるので、しばし寛いで過ごしました。
 因みに、読み方は『玉グスク城』です。 (25/ 2/27 訪問)


東御廻り









玉城按司が三男を按司に任じたという伝説がある糸数城跡(玉城糸数)

 時間がなくてじっくりとは見なかったのですが、帰宅してネットで
調べると、糸数城は、例えば座喜味城等にも負けていない、規模
の城であり、修復すればユネスコの世界遺産にも加われるような
城であると思えました。美しい石垣を、もし機会があれば、じっくり
みたいものです。         (25/ 2/27 訪問)

    史跡    糸数城跡      昭和47年5月15日
 この城址は、現在の糸数村落南側の断崖上に築かれた古城で、築城年代
は不明ですが、玉城按司が二男を大城按司に、三男を糸数按司に任じたと
という伝説があり、おそらく『三山分立時代』の初期14世紀の前半の築城
であろうと思われます。
 城壁は、野面積みと切石積みの両方が用いられ、切石積みの部分がもっと
も高く約6メートルでこの上に立つと太平洋と東支那海が眼下に望めます。
 構造的には比較的単純な城で、西側は断崖を利用し、島北東には城間をひ
らいています。城内の随所には遺物包含層がみられ、そこからは土器に混
じって中国製品の陶磁器類が発見されます。また『琉球国由来記』にも記載
された『糸数城之殿』も城内の一角にあります。
                       沖縄県 教育委員会















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