総見寺仁王門 |
正面の柱間3間の中央間を出入り口とする楼門を三間一戸楼 |
門といって実例が多く、ここでは正面の脇間に金剛?柵を設け、金 |
剛力氏の像をまつるための仁王門と名づけている。 |
この門は棟木に元亀2年(1571)の建立を示す墨書銘がある |
が、織田信長が天正4年(1576)築城に着手し、あわせて総見 |
寺を建てるに際し、甲賀郡から移築したと伝えられる。組物は上 |
下層と?三手先で、和様を主調とした最も一般的な形式であるが、 |
下層中央間の○入り○股や隅柱の上部についている頭貫の木 |
鼻などは室町時代末期の特徴をよく現している。 |
木造金剛2力士像は、応仁元年(1467)の作で、重要文化財 |
に指定されている。 |
昭和52年10月 安土町教育委員会 |