甲州街道 台ヶ原宿 |
荒尾神社と田中神社 |
所在地 白州町台ヶ原2296番地 |
荒尾神社は、もと中山の麓の根古屋にあった。祭神はミズ象女命、日本武尊である。 |
甲斐国誌に「荒キ尾白川二臨ムノ意ニテ荒尾ト名付クト云」とあり、尾白川の氾濫 |
などから村人が、台ヶ原などに移り住むようになり、明治43年に台ヶ原神 |
社境内に境内神社末社を合祀、大正3年4月5日その境内に遷座した。 |
田中神社は、祭神は大己貴命と媛太神で、安産の神として近郊に知られていた。 |
この拝殿は、江戸時代(慶安5年から元禄3年)にお茶壺道中の宿舎に当てられ、 |
2回修造料として各拾両宛拝領の記録がある。 |
なお甲斐国誌に「祀側二虎石アリ故二古来本村ニテハ獅子舞ヲ〇ンテ入レス正月 |
まで虎舞が〇けられていた。虎頭のみ残して絶えていたこの舞を、近年集落の若者を |
中心に保存会が発足し、復活させた。 |
また、境内を集発地として明治初年まで行われていた昆虫除けの祭礼は、資料が残 |
存していて、江戸末期の農村事情を知ることができる。 |
平成9年1月吉日 |
白州町教育委員会 |