見て歩く甲斐武田氏の史跡ー山梨県甲州市(5)塩山B

裂石山雲峰寺(風林火山の旗のあるところ)(上萩原2678)

(現地案内板より)


雲寺字は、武田勝頼が天目山で自刃の後、
武田家の再興を願う家臣が、日本最古と言われる
『日の丸の御旗』、『孫子の旗』(いわゆる風林火山の旗)、
信玄公直筆と言われる『諏訪神号旗』等を
山つたいに持ち込んだとされるお寺です。

拝観料300円を払うと、実物を見ることが出来ます。
『孫子の旗』『諏訪神号旗』ともに何枚もあって、
考えたら当然のことかと納得しました。
破れた箇所が糸で補修してあったりして、
戦場で使われたものであることを実感します。

伽藍は一度焼失して、武田信虎が再建計画を立て、
信玄の時代に完成したのだろうと
読んだことがあります。(諸説あるようです。)


境内には大きな桜の古木があって、
春には美しい花を咲かせるそうです。

険しい石段を上がると、本堂が目の前です。
                (05/11/16 訪問)
桜の古木と本堂 本堂と庫裏












左から
『諏訪神号旗』『孫子の旗』『馬標旗』『日の丸の御旗』
撮影禁止だったので、
『諏訪神号旗』『日の丸の御旗』は
記憶をたどりながら再現したものです。

『孫子の旗』『日の丸の御旗』は、
甲州市発行『甲州市探訪ダイジェスト版』より
許可を得て転載させていただきました。


日の丸の欠けている部分は繕いがしてありました。
この日の丸が、後に日本の国旗になったそうです。


『御旗楯無も御照覧あれ 』というときの『御旗』がこの日の丸です。
この旗は菅田天神社にも残っているとのことです。



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