柳澤寺は、龍華山柳澤寺といい、鳳凰山高龍寺(武川町山高)の末寺であるが、柳沢氏が |
開基したものと思われる。 |
石○は、仏・○○を供養するための石造建築物で、中国では唐・宋の時代に盛行した。日本 |
には鎌倉時代にもたらされ、地蔵信仰が盛んになった室町時代に多く建立された。 |
この石幢は建立年代の分かる石造物の中では本村最古で、円柱状幢身に「明応5年(1496) |
丙辰三月○主□透勤白」と刻まれている。青木尾張守安遠の次男信興が柳沢民を再興 |
しているので、この六地蔵の○主は建立年代からして信興の出家名であると思われる。 |
高さ2.3メートルで宝珠、傘、○部(仏、菩薩を祀るところ)は途中で補修されているが |
六面にそれぞれの地蔵尊の像が配置され、当時の柳沢氏と地域住民の地蔵信仰の一端を |
伝える貴重な史料である。 |