見て歩く甲斐武田氏の史跡ー山梨県甲州市勝沼町

武田氏の一族である勝沼氏館跡(勝沼)

『勝沼氏館跡』は旧甲州街道を甲府に向かって歩くと左側、ちょっと入ったところにあります。
勝沼氏とは、武田信玄の父信虎の弟信友がこの地に領地をもらい名乗った名前です。
しかし、信友は 山中合戦(武田信虎vs今川輝照・北条氏綱)で戦死し、
勝沼氏2代目を継いだ信元は、信玄に謀反を起こし殺されます。
しかし、実際に謀反があったかどうかは、定かではなく謎とされているようです。
こうして勝沼氏は1560年に2代目(勝沼信元)で滅びてしまったとかーーー。

館跡は、復元した家来の屋敷がまず目に入ります。
これだけかと思ったら、その向こう側に建物の復元はないけれど、かなり詳しい館跡がありました。
家来の屋敷跡は2軒あって、1軒が約100坪だそうです。復元は1軒だけでした。

となりにワインセンターがあるのですが、この部分も勝沼氏館跡の一部です。
というかワインセンター建設時に勝沼氏館跡が発見されたということらしいです。

勝沼氏館跡には、水槽式浄化施設があったとのこと。発掘して確認がなされています。

                 (通りがかりに度々訪問していますが、訪問日不明)

前回来たときは、勝沼氏館跡の奥(甲府より)にある部分を見なかったのだと気が付きました。
今回新しく見た方が、勝沼氏と家族の住居という感じで、堀がめぐらされた立派な館跡でした
写真では見えないのですが、住居の中に水路があって、かない快適な住まいに見えます。
                                    (06/ 3/12 訪問)

史跡勝沼氏館跡は、昭和48年(1973年)観光ワインセンターの建設に伴って
発見された中○遺跡です。二重の塀で囲まれた主郭内部には、建物跡、水路、
水溜など発見され、中○武士の館を知る上で、国内でも貴重な遺跡です。
(現地案内板より)

勝沼氏館跡 復元された家来の住居

周囲に巡らされた堀 住居跡が良く復元されています。



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