見て歩く甲斐武田氏の史跡ー山梨県南都留郡(1)

武田家の祈願所・富士御室浅間神社(富士河口湖町勝山)

坂上田村麻呂が東征のおりこの御室の地で戦勝祈願し、その願いがかなったことから
創祀したという古く由緒ある御室浅間神社は、武田家の祈願所としても尊崇されました。
武田信虎は、太刀一腰等を寄進し、また武田信玄は弘冶3年(1557)、永禄9年(1566)に、
北条氏政の妻となった長女のために安産祈願をしています。
永禄8年には、36日間の大般若経真読の法要を行いました。
御室浅間神社には、『勝山記』を含む武田氏関連の文書がたくさん残っています。

民間信仰としても、上吉田村、下吉田村、松山村の産土鎮守として現在に至っています。
                                   (07/11/ 4 訪問)

天正年間の建物だそうです。
毎年9月19日に流鏑馬があるので
美しい白馬が2頭いました。

大塔宮護親王伝説のある
樹齢600有余年の桂の木
護良親王については、こちらにもあります。
南北朝時代、鎌倉で討たれた護良親王の首を
雛鶴姫が背負って落ち延び
この桂の木の下に埋めたという伝説があります。

神社の裏にある『富士山溶岩流之原型』

山中諏訪神社(山中湖村山中13番地)

安産の神様として知られる山中諏訪神社は、
武田家の戦勝祈願所でもあったと聞きました。

天分21年(1552)、
武田晴信は北条氏照との合戦にあたって、
本殿を造営寄進したということですが、
神社の案内板には、
それについて何も書いてありませんでした。

            (07/11/ 4 訪問)



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